設立趣旨
今般の日本の国際的競争力の後退は、産業界のみならず大学等の教育研究機関にも及び、論文数の伸び率は欧米諸国や中国の後塵を拝し、海外の大学に留学する日本人は2004年をピークに減少し、さらに日本の大学医学部は国際的な質保証の元に改革を強いられています。
医療においては、一部の疾患では日本人患者の海外への流出も始まり、世界に誇る日本の医療システムにも新たな改革が求められています。
このような状況を受けて日本国政府は、大学および医療のグローバル化のための様々なプロジェクトを打ち出し、関連機関に競争的な努力を求めています。
医療のグローバリゼーションは、避けることのできない現実として捕らえる必要があります。
日本のグローバル化戦略における大阪の独創性を築き、包括的な問題解決策を学術的に模索し、重層的な方策の企画立案を目指し、そして、医療のグローバリゼーションを大阪のローカリゼーションに繋げることを目的として本機構を設立いたしました。
この会の主要な役割の1つは、将来に向けたグローバル人材の育成です。
欧米主導のグローバリゼーションに呑み込まれることのない、大阪のプレゼンスを世界に示すことのできる若手人材の育成が急務です。
会費は主に、グローバル医療についての情報収集と会員への発信、そして留学生の派遣と受け入れ留学生の環境整備に使用する予定です。
本会の円滑な運営には、皆様のご理解が不可欠です。
本会の趣旨にご賛同いただき、ぜひ共に会員としてご支援を賜りますようにお願い申し上げます。
大阪国際医療機構
代表理事 鶴田大輔